こんにちは、ふくすずです(*^^*) 小学生2児の母をしております。
子どもの世界は狭いながらも複雑な世界で、みんな悩みながら日々過ごしていますよね。
そして、大人の社会も複雑で、矛盾に満ちていて、解決できずに悩むことが多いです。
何かできたのではないかと苦しんだり、後悔したり、そんな気持ちを抱えている時にお薦めの本があります。
「勇気ってなんだろう」(著)江川紹子です。
この本は様々な過酷な状況のなかで信念を貫いた大人達の悩みや苦しみや葛藤がノンフィクションで子どもにも理解できる内容で書かれています。
取材をもとにした、6名のノンフィクションストーリーが書かれています。
アルピニストの野口健さんの話
元国会議員の山本譲司さんの話
北朝鮮に拉致されていた蓮池薫さんの兄の蓮池透さんの話
警察の裏金問題を告発した仙波敏郎さんに話
イラクで武装勢力に拉致された高遠菜穂子さんの話
イスラエルで兵役を拒否した人々の話
このうち何人かはマスコミ報道などですでに名前をご存じのかたが多くいらっしゃると思います。
しかし、報道による表面的な部分のみの認識しかない方も多くいると思います。
私自身もそうでした。
私はこの本を読んで、それぞれが苦しみのなかで辿り着いた信念や考え方を知ることができ、自分の生き方にも取り入れていきたいと思いました。
この本は子どもに向けて書かれている本ですが、大人が読んでも多くのことを学ぶことができます。
言いたいことがあるのに、言い出せなかった。断りたいのに、断れなかった。謝らなければと思いながら、つい弁解ばかりしてしまった。反対されてやりたいことを諦めてしまった・・・。そんな経験はありませんか。
たとえば、クラスにいじめられている子がいた時。みんなに「いじめるのはやめよう」とは言いにくいし、先生に報告するのもためらわれる、ということはありますよね。自分もいじめに加わるように誘われた時、それをきっぱり断れるでしょうか。先生や両親などから反対されて、希望する進路を諦めてしまった人もいるのではないでしょうか。あるいは、万引きなどで警察に補導される少年のなかには、友だちに悪い誘いをかけられて断れずに加わってしまうケースも結構あるようです。
きっと理由は様々ですね。周りの雰囲気に気後れしたり、自分だけ浮いてしまいそうで不安だったり、次は自分がいじめられてしまうのが怖かったり、自分に自信がなかったり。
あるいは、こんな経験はどうでしょう。言うには言ったけど、中途半端にしか話せなかった。相手の対応を見ながら、優柔不断な態度を取ってしまった。決断ができず、物事を先送りにしてしまった。態度を明らかにできなかったために、誤解されてしまった・・・。そんな時は、「もう少し勇気があったら」と情けなくなったり、激しく後悔したりしますね。
皆さんのような若い世代だけではありません。大人たちも、同じように悩んでいます。何を隠そう私も、しばしば不安になり、迷い、気後れし、後悔したりしている大人の一人です。他の人たちの発言や行動を聞いたり見たりして、「どうしたらこんなに勇気があるんだろう」とか、「この人の勇気を私も少し分けてもらいたい」と思ったりすることが、よくあります。
(中略)
ここに紹介した人たちの生き方や考え方を通して、本当の勇気とは何なのか、その勇気はどこから湧いてくるのかを、一緒に考えていきましょう。
勇気ってなんだろう 江川紹子著 より
また、この本を読むことにより、それぞれの生き方や考え方だけでなく世界が抱えている課題(中国のチベット問題、北朝鮮の拉致問題、中東の武装勢力、イスラエルのパレスチナ問題)をより詳しく知ることができます。
この本は子どもが勇気をもつきかっけになると同時に世界を知るきかっけになる一冊です。
私の小6息子はこの本を読み、国内や世界で起きるニュースに敏感になり、関心を持つようになったと思います。また表面的な報道を鵜呑みにするのでなく、自分自身で深く考えるようになりました。
この本は大人にも子どもにもお薦めの1冊です。
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